音波女子100人100通りの働き方

RELAY ESSAY · VOL.03

「今の自分には余裕がない」から
始まった挑戦

復職後、育児と両立しながら超音波検査士認定試験へ

ライフステージが変わっても、挑戦する気持ちは持ち続けられる。周りに支えてもらいながら、自分のペースで一歩ずつ。

A.Iさんが超音波検査の道を意識したきっかけは、学生時代の病院実習でした。そこで指導してくれた技師から、「超音波ができるようになれば、一生の強みになる」と声をかけられ、「私もこの道に進みたい」と思うようになりました。

「超音波をやりたい」気持ちで転職

新卒で入職した病院では、2016年から2019年まで検体検査を担当しました。それでも超音波検査に携わりたいという気持ちがあり、2019年に現在の職場へ転職しました。

現在は超音波検査を中心に、生理機能検査全般と検体検査も担当しています。腹部、心臓、乳腺、甲状腺、血管、表在など幅広い領域を経験し、体表臓器領域の超音波検査士資格も取得しました。

出産、復職、そして資格取得

2024年7月に第一子を出産し、2025年4月に職場へ復帰。生活環境が大きく変わる中で、仕事と育児の両立に加えて、同年11月には超音波検査士認定試験にも挑戦しました。

A.Iさんにとって、出産と復職、そして資格取得は大きな転機になりました。けれど、最初から前向きに受験を決めていたわけではありません。

「今の自分には、
そこまでの余裕はないのではないか。」

勉強すると、子どもとの時間が減ってしまう

復職後は日々の業務だけでも忙しく、そこに認定試験のレポート作成や試験勉強が加わりました。限られた時間の中で勉強時間を確保することは、大きな課題でした。

勉強を優先すれば、子どもと過ごす時間が減ってしまう。その葛藤もあり、思うように時間が取れず、仕事・育児・勉強を両立する難しさを感じることもありました。

「全部一人で」ではなく、支えてもらう

そこでA.Iさんは、昼休みや隙間時間を使い、無理のない範囲で計画的に学習を続けました。平日の休みには保育園で子どもを預かってもらい、試験日が近づいた時期には夫の家族にも協力してもらいました。

一方で、勉強時間をつくることだけを優先したわけではありません。休日や仕事から帰った後は、できる限り子どもと向き合う時間を意識してつくり、一緒に過ごす時間も大切にしました。

家族や周囲の支えがあったからこそ、育児と資格取得への挑戦を両立することができたといいます。

背中を押してくれた人がいた

認定試験の受験には、当初は消極的だったA.Iさん。「本当に今できるだろうか」という不安がありました。

そんな時、日頃から指導してくれている技師や医師が背中を押してくれました。その言葉をきっかけに、「挑戦してみよう」と前向きに考えられるようになりました。

「環境が変化しても、挑戦する気持ちを持ち続けることで、
新たな成長につながる。」

次は、誰かの背中を押せる存在へ

資格取得という経験を通して、A.Iさんが実感したのは、思い切って挑戦することの大切さと、支えてくれる周囲の存在の大きさでした。

これからは自分自身が成長するだけでなく、同じように仕事と家庭の両立に悩む人や、挑戦したい気持ちを持つ後輩たちの背中を押せるような存在になりたいと考えています。

そして、受験を支えてくれた職場の皆さん、家族、背中を押してくれた先生や技師への感謝も、今回の経験の大切な一部です。

A.Iさんにとって「超音波」とは

「成長し続けるための原動力」

仕事、育児、学び。環境が変われば、同じようにはできないこともあります。

それでも、今の自分にできる方法を探し、周囲の力も借りながら挑戦を続ける。その経験そのものが、次の成長につながっていきます。

音波女子より

100人いれば、100通りの働き方があります。

「今は余裕がない」と感じる時に、無理に一人で頑張る必要はありません。挑戦の仕方も、支えてもらい方も、人それぞれです。

子どもとの時間を大切にしながら、自分の成長もあきらめない。その両方を大切にする道もあります。

A.Iさんのストーリーが、ライフステージの変化の中で「やってみたい」と思っている誰かに、小さな勇気を届けてくれますように。

―― 音波女子

誰かの経験が、誰かの一歩になる。

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